ヘルシンキ市立劇場
ヘルシンキ中心部の湖のような湾、中央駅から北に延びる沿線を挟んで、西側は、トゥーロ湾(トゥーロンラハティ)、アールトの白い大理石のフィンランディアタロが面しています。東側のエラインタルハ湾(エラインタルハンラハティ)には、ティモ・ペンティラ(1931年タンペレ生まれ)
設計による市立劇場が建っています。こちらは、白いタイルが外壁に貼られています。建築に詳しくない方なら、こちらもアールトの建物と勘違いするかもしれません。市立劇場は、1960年の設計コンペによって、ティモが一等を獲て1967年に完成しています。フィンランディアタロの完成が1971年ですから4年前にすでに入り江に建っていました。傾斜地を利用して、大ホール、小ホール、展示ギャラリーから成っています。現在、大ホールは、947席、小ホールは座席がアーチ型に配置されていて、最大9列、437席の配置が可能です。音楽から演劇まで幅広くヘルシンキ市民に活用されています。
築42年を経ていますが、外壁の取替えという大改修を余儀なくされた、フィンディアタロと違って、こちらはしっかりと当時の姿を保っています。
ヘルシンキ中央駅から地下鉄で2つ目の駅Hakaniemiハカニエミで降りるか、地上を走るトラム3B,6番で同じくハカニエミで降車するのも可能ですが、天気が良ければ散歩がてら、歩く事をお勧めします。水辺を伝わるさわやかな風を感じて、グリーンの奥に控えめに見えてくる市立劇場の建物を、美しく感じることができると思います。
この時代、何とたくさんのすばらしい建築家を、この国は生んだ事でしょう。そして、使われ続けている事が、建築家にも、建物にも誇りを持ち続けさせているような気がします。




