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お勧めレストラン パレスホテル

前に紹介したガラスパレス(コラムNo41)の設計者、ヴィリヨ・レヴェル(1910-1964)をもう一度取り上げます。ヘルシンキ南港、赤レンガ縞模様の古めかしい市場そばに立つ淡いクリーム色の建物です。1952年完成ですから60年近い、古い建物です。当初は、1,2階産業センター、3−8階ホテル、10階がレストランとなっていました。現在は、1,2階は、いろんな事務所が入っているみたいです。

この建物は、ヘルシンキ中央駅正面に建っている、コンクリート打ちっ放しのビル同様、当時ヘルシンキでは、珍しいコルビジェの影響をいかにも受けているという感じです。駅前のビルは、昨年末訪れたとき、大改修工事中でしたので、昔の面影が残るのかどうかわかりませんが、パレスホテルは、健在です。鉄筋コンクリート造で、1,2階のピロティーの柱、外壁のカーテンウォールは、今の若い建築家は、知らないかもしれませんが、近くで見てみますと、テラゾー(人造石)である事がわかります。港に日が沈みかける頃、夕日に当たるこの建物の表面は美しく輝きます。冬場のわずかな光でもけっこう見栄えがします。

対岸のアールトのエンソのシンプルな白大理石のビルも奇麗なのですが、前にも書きましたが、大理石は、地中海のまばゆい太陽と、紺碧の空がなければ、素地の美しさは、表現出来ないと私は思っています。

この建物2階の手摺り、柱で途切れる事無く使用価値はないのですが、連続しています。設計者のこだわりを感じます。1階のエントランスから中央奥のエレベーターに乗って、最上階へ行きますと、そこはレストランです。港が一望出来ます。冬の凍った白い海もよいですが、夕方、ストックホルムへ向かう大型フェリーの船尾、消えゆく航跡を眺めながらワイングラスを傾けるのも、楽しい一時だと思います。多少、お財布にゆとりがある時、私が、ヘルシンキでお勧めのレストランは、このパレスホテルのレストランともう一つは、レストラン・サボイです。

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